和紙職人 紙のさと
350年の歴史を持ち、江戸時代には水戸藩の専売品として広く愛好された西ノ内紙。あの水戸黄門、徳川光圀が命名し、光圀自身が編纂した『大日本史』にも使われた。4代目の菊池大輔さんは現在も、紙の原材料として日本最高級とも言われる那須楮(こうぞ)の栽培から紙製品に仕立て上げるまでを、すべて手作業で行っている。
手仕事によってものが作られていく姿は美しい。
自分の体のように道具を操り、我が子のように品物に接する。
繊細でいて大胆、素早くも精確な職人の手仕事を
今回は映像作品でご紹介します。
MOVIE by NIPPON TESHIGOTO ZUKAN
350年の歴史を持ち、江戸時代には水戸藩の専売品として広く愛好された西ノ内紙。あの水戸黄門、徳川光圀が命名し、光圀自身が編纂した『大日本史』にも使われた。4代目の菊池大輔さんは現在も、紙の原材料として日本最高級とも言われる那須楮(こうぞ)の栽培から紙製品に仕立て上げるまでを、すべて手作業で行っている。
茨城県常陸大宮市舟生90
浴衣の取扱量で日本一を誇る静岡県浜松市で、昭和2年の創業以来、「浜松注染そめ」の技術を守り続けている二橋染工場。染料を柄の部分に注ぐ伝統的な染色方法は、表と裏が同じ柄に染まるだけでなく、ぼかしやにじみという独特な表現ができる特徴を持つ。
無垢の木を生かしながら、住む人の日々の生活、その土地の風景と共存する建物をつくり続ける伊藤工務店。岐阜県高山市の古民家から大きな影響を受け、今まで40軒以上の木造建築を手掛けてきた創業者の伊藤寛治さんと、東京でグラフィックデザインを学んだご子息の松太郎さんは、何よりも住む人の心を豊かにする家づくりを大切にしている。柱や梁といった骨組みを美しく見せるデザインは、一目見ただけでファンになる人も多い。
茨城県石岡市で明治時代から100年以上、天然杉100%で無着色の杉線香をつくり続ける駒村清明堂。「原料も動力も、すべて自然の恵み」と、五代目の駒村道廣さんが語るように、樹齢50年以上の杉の葉を水車で動く杵で搗(つ)き、丁寧に粉状にしていく。大量生産できる機械ではなく、水車を使い続けるのは、杉の葉の香りが飛ばないようにするためだ。
茨城県石岡市小幡1899
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