若手職人の絶望日記 第十話「師匠とパリ娘」
漆芸の洗礼ともいえる漆かぶれから復活したパリ娘は、師匠の指導のもと器の金継ぎ修理を順調にこなしていた。しかし若手職人にはパリ娘が使用している筆について気がかりなことがあるのだった・・・
若手職人の絶望日記 第九話「漆芸の洗礼」
フランスの工芸学校に通うパリ娘が、漆工房にてインターンシップ生として学び始めた。言葉が通じない環境ながら金継ぎの修行に励む中、漆芸の洗礼とも呼ぶべき災難がパリ娘に忍び寄っていた・・・
若手職人の絶望日記 第八話「パリ娘と金継ぎ」
2019年、秋。したたかな後出しジャンケンによって私にビザ取得を代理申請させたパリ娘がついに来日した。会話もままならないパリ娘との異文化交流が始まる。
全国シェア9割を誇る「奈良墨」の魅力に迫る
日本国内で使用されている固形墨の9割以上が奈良県で作られていることをご存じでしょうか。身近なようでいて分からないことも多い、墨の世界を覗いてみましょう。
京扇子を陰で支える高島の扇骨
扇子の生産地といえば、たいていは京都が挙げられます。しかし扇骨とよばれる土台部分に注目すると、滋賀県高島市が国産品のほとんどを独占していることはあまり知られていません。職人として60年近くの経験を持つ吹田政雄さんにお話しを伺いました。
漆器の向こうに広がる漆の世界
透き通った輝きを放ちつつ、しっとりとした深みを感じる漆塗り。海外でジャパンと呼ばれることもあり、日本の工芸品の中でもとくに人気が高い。今回は森林ジャーナリストの田中淳夫さんに漆器の原料となる漆をとりまく現状について書いていただきました。