東京からも近い焼き物の里
最近は焼き物に興味をもつ若者が増えているみたい。東京のセレクトショップにもお皿やお茶碗が並んでいたりするよね。新宿のBEAMSが民芸店さながらに様変わりしたのには驚いた。そんな焼き物に興味をもちはじめた人たちには、ぜひ益子に行ってみてほしい。毎年、春と秋に開催される益子陶器市は全国でも有数の陶器市で、約40万人の焼き物ファンが集まる一大イベントだ。今回は2017年春の益子陶器市の様子をご紹介する。
最近は焼き物に興味をもつ若者が増えているみたい。東京のセレクトショップにもお皿やお茶碗が並んでいたりするよね。新宿のBEAMSが民芸店さながらに様変わりしたのには驚いた。そんな焼き物に興味をもちはじめた人たちには、ぜひ益子に行ってみてほしい。毎年、春と秋に開催される益子陶器市は全国でも有数の陶器市で、約40万人の焼き物ファンが集まる一大イベントだ。今回は2017年春の益子陶器市の様子をご紹介する。
益子は栃木県南東部の町。陶器市の期間中は、新宿や秋葉原から直通バスも運行されている。
益子は古くから焼き物の産地として知られていて、町中には数多くの陶器店が点在する。益子陶器市では、地元の販売店約50店舗の他、約500のテントが立ち並び、伝統的な益子焼からマグカップや皿などの日用品、美術品まで販売される。お蔵入りになっていたB級品が格安で販売されていたりするのも魅力だ。
産地ではペケと呼ばれていて、ちょっと欠けていたり、色ムラがあってはじかれてしまった商品。それも味ととらえて実用使いするには丁度良いと思う。
こちらは創業1861年、益子でも最大規模の登り窯をもつ工房。燃料には赤松を使用し、柿釉を中心に糠白釉、黒釉、飴釉、糠青磁釉といった益子伝統の釉薬を使い、益子焼本来の素朴さと力強さ、温もりをもった器を作っている。漆黒や柿茶色のいわゆるオーセンティックな益子焼がほしいなら、ここがおすすめだ。
栃木県芳賀郡益子町城内坂92
益子の町は焼き物屋の他にもアンティークショップや雑貨屋が多いことでも知られている。レトロ雑貨~骨董~家具など、お店のジャンルも多種多様で、籐かごや古道具など都心の店ではあまり見かけないような地方ならではのアイテムが発見できるので面白い。
益子での食事ならお蕎麦がおすすめ。益子地方は蕎麦の産地としても有名で、町中にはたくさんのお蕎麦屋さんがあって、益子焼の器でおいしいお蕎麦を楽しむことができる。かつては陶器を焼いた窯の余熱でパンを作っていたことからパン屋も多いので、おやつや休憩に。
益子を訪れたらぜひここに足を運んでほしい。益子を代表する陶芸家・濱田庄司の自宅や工房が美術館になっていて、生前に彼が収集した国内外の作品が展示されている。益子の地で数多くの作品を生み出した濱田の世界観と益子焼の魅力を存分に感じることができる。
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