古くから日本の夏を彩ってきた「うちわ」。
千葉県の房州うちわは、香川県の丸亀、京都と並び、
日本三大うちわの一つに数えられている。
房州うちわの名人と呼ばれた
うやま工房の宇山正男さんが2017年に他界し、
その伝統は二代目のまゆみさんに受け継がれた。
今回は、映像制作独楽とのコラボレーションで
伝統のバトンが渡された瞬間を映像で捉えた。
MOVIE by EIZOUSEISAKU KOMA
房州うちわ
関東でうちわ作りがはじまったのは江戸時代。当時房州はうちわの材料となる竹を送る産地でした。明治時代に房州でのうちわ作りがはじまり、やがて安房郡の一大物産として生産されるようになりました。持ち手の柄が丸く、立体的な半円状の「窓」が、房州うちわの最大の特徴です。他の産地のうちわと比べ工程数が多く、全ての作業をこなせる職人は非常に少ないといいます。
うやま工房
うちわ屋に勤めていた宇山正男さんが定年して60歳の時にうやま工房を立ち上げました。その後、2017年に亡くなるまでの27年間、生涯現役で房州うちわ作りに向き合います。中国産の竹を使う工房が増える中、正男さんは質の良い地場の房州女竹を使うことにこだわり、21工程ある全ての作業を一人で行える数少ない職人でした。そのスピリットと技は二代目のまゆみさんに受け継がれています。
(取材日:2020年2月12日)
映像制作独楽
映像作家の高地寛の個人プロダクション。企画・制作・撮影・監督・編集を、主にワンオペレーションで行い、質の高い映像を作ることを得意としている。
制作するジャンルはドキュメンタリーをベースにした職人映像や大手から中小企業のプロモーション映像、行政の移住促進映像、ミュージックビデオやアート関係のイメージ映像など幅広い。
「つくること・表現すること・時間をかけること」をテーマにした映像メディアサイト「ALL IS YOUR LIFE」も運営。
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