佐藤錦の老木
地域的には上山地区です。こちらの農園の自慢は毎年豊作が続いていること。道一つまたいだ別の農園が不作の年でも、この農園ではちゃんと成るらしい。果物は空気の流れにも左右される。水はけも重要。農園の場所は命とも言えます。
さくらんぼにとって良い場所。それを象徴するのが、こちらにあった佐藤錦の老木たち。通常30年くらいで収穫量が減って木の代替わりをしていくそうですが、この木たちは爺さんの代からあり、樹齢は50年を超える。しかしまだしっかり実をつけるらしい。樹木の高さも通常の木より高い。収穫には専用の什器が必要だそうです。
以上は昨年のお話し。楽しみに見に行った紅より濃い紅秀峰は残っていなかった。他の農園とたがわず、選びに選んでこれならいいと思う粒のみだから色も揃う。最後の1セットは、尋ねたその日の早朝に売れてしまったとのこと。今年は見てやろうと思っていたのですが、さすがに東京から訪ねることはできませんでした。
ただ、送っていただいた自慢の紅秀峰は、確かに真紅より濃く粒も色も揃っていた。納得。しかし、悲しい連絡もありました。あの老木は今年収穫量が減り、伐採されてしまったらしい。なんとも残念な話です。一度老木の佐藤錦を味わってみたかった。
来年はこちらの農園の本詰め佐藤錦、および紅秀峰を数セット限りではありますが、ご紹介できる予定です。
(取材日:2019年6月末)
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