若手職人の絶望日記 第九話「漆芸の洗礼」
フランスの工芸学校に通うパリ娘が、漆工房にてインターンシップ生として学び始めた。言葉が通じない環境ながら金継ぎの修行に励む中、漆芸の洗礼とも呼ぶべき災難がパリ娘に忍び寄っていた・・・
若手職人の絶望日記 第八話「パリ娘と金継ぎ」
2019年、秋。したたかな後出しジャンケンによって私にビザ取得を代理申請させたパリ娘がついに来日した。会話もままならないパリ娘との異文化交流が始まる。
若手職人の絶望日記 第七話「職人とパリ娘」
フランスの工芸学校からインターンシップを受け入れることになった職人。気軽に引き受けたものの、滞在ビザの取得を迫られ思わぬ面倒に巻き込まれていく・・・
若手職人の絶望日記 第六話「職人、燕三条へ」
新潟県燕三条で行われる人気イベント「工場蚤の市」に出店することが決まり、売り上げへの期待に胸をふくらませる職人。しかし出発の朝、予期せぬ問題が発生する・・・
若手職人の絶望日記 第五話「手作り市と職人」
クラウドファンディングのキビしさで若手職人のモノづくりへの意欲は急速にしぼんでいった・・・ そして今、意欲がしぼんだ職人の怠惰な日々を赤裸々に告白する”新たなる絶望日記”がはじまる!
タラモアの露を追い求めて
村上春樹の『もし僕らの言葉がウィスキーであったなら』に導かれて、アイルランドを旅した夏。吉祥寺で仕立て屋を営むテイラーが綴る旅のエッセイです。
消えゆく日本の伝統筆
日本の絵は、線の芸術ともいわれます。それを支えてきた日本の伝統筆が今まさに途絶えようとしています。伝統筆の危機的状況とその代えがたい魅力について、水彩画家の柘植彩子さんに書いていただきました。
21 Jul 2021 エッセイ
シェットランドのピート掘り
乾いた海風が大地を走るシェットランド。夏の一番暑い時期、空が抜けるように青く高い日には、決まって思い出すことがある。吉祥寺で仕立て屋を営むテイラーが綴る、ある夏の日の想い出。